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父さん、母さん
おじいちゃん、おばあちゃん
兄さんたち
僕はもうダメです
ダメです
助けてください
すべての愛を僕にください
どうか
どうか助けてください
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おはよう
今日も眠れなかったよ
彼女のことを忘れようとしたんだけど
やっぱり無理だったんだ
もうすでに彼女は僕の全部になっていた
いや
僕の全部を彼女に押し付けていただけなのかもしれない
僕は彼女じゃないし
彼女も僕じゃない
幸せにしたかったし
幸せになりたかった
出来れば2人で
あんな風に人を好きになることは
この先もう無いと思う
彼女のことを忘れる時がくるんだろうか
物忘れの多いバカな僕だから
きっと忘れてしまうだろう
永遠の愛
なんてものを信じてもいいかな
そういう風に僕は思っていたんだ
僕が好きだという以上に
彼女が僕のことを好きだと言ってくれると
期待していたんだ
だが結果はどうだ
最後には好きなんて言葉はくれなかった
彼女が最後くれた言葉は彼女の口癖で
僕にとってそれは呪いだ
こうだ
「ごめんなさい」
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俺が彼女との未来を夢見なければ
こんなことにはならなかったのだろうか
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最近、なにをしていても楽しくない
楽しくない
楽しくない
楽しくない
生きたくない
生きたくない
生きたくない
死にたくない
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全員、俺も含めて
全員死ねば良い
と、思う事がある
5月21日
朝起きてバイトに行った。
塾講師のバイトだ。
さて、俺は馬鹿である。
本来は人見知りだが、仲良くなり気の置けない友人だと一方的に認知すると途端に図々しくなる。
友人達は俺のことを「馬鹿」だの「あほう」だの「コジキ」だの好き勝手なことをおっしゃるので認めたくはないが少なくともそういう気質はあるんだろう。認めたくはないが。
そんな俺のことをある先輩は「サービス精神」があると言ってくれたことがある。
いつだったか、たしかどこかの店内だったように思う。
俺は周りにいる人には笑っていて欲しい。
友人や恋人や家族なら尚更だ。
その人達が笑っているのを見て俺も笑いたい。安心したい。俺には存在する価値があると思える。ただ漫然と人生を燃焼させていく中でそんな言葉をもらえた事を誇らしく思う。
もっともそんな深い意味はないのだろうけど。
バイト終わり頭を使いすぎて痛くなり、少し疲れた顔で家に帰ると同居人2人が起きて来た。
今夜は合コンに行くらしい。
こいつらはおもしろいから合コン相手を笑わせるんだろうな。うらやましい。
合コンなんて行ったこともないので楽しいか楽しくないのかさえわからないが俺の知らない2人のおもしろさを実感できるのがうらやましく、少し悔しい。
今夜は夜遅くまで起きてしまった。
今更「火花」を読んでいる。
こんなに夜も更けているのにマンションの廊下から笑いを噛み殺す声が聞こえてくる。
平凡な表現を使えば、笑いというのは小さな幸せの連鎖のように思う。